飼い喰い

毎朝の通勤する電車の中で読始めました。
イラストレーターであり、世界の屠殺施設を回ってルポを書いている筆者が、実際に三頭の豚を飼育し、最後は食すという体験記です。
おきなべさんという方の「沖縄片思い日記」で見つけました。
三頭の豚には名前もありました。

裏表紙はショッキングなイラストが。
でもとても興味があります。
まだ小学校の低学年のころは宮崎の実家の斜め前には養豚場があり、風向きによっては餌の残飯の匂いやハエに悩まされたり、でも慣れっこになりましたが。
その頃は残飯をいれる一斗缶が各家の前にあって、養豚業者が毎日回収し、それが豚の餌になっていました。
近所にはけっこう養豚場がありましたね。
当時売られていた豚肉にも皮がついていて、食肉処理場で押された青いスタンプが、焼いた豚肉に残っていたのははっきり覚えています。
豚と豚肉とがはっきり見て分かる時代がありました。
今の子どもたちは、ペットの豚は知っていても飼われていて食される豚はどれだけ知っているでしょうか。
可愛い〜と情が移っても、いつかは屠殺され、トンカツや野菜炒めとなって晩御飯やお弁当になる「豚」という生き物の運命をどうとらえたらいいのか。
動物は食べない、というベジタリアンの生き方も選択の一つでしょう。
でも昔から人間はそうしてきたし、未来にもそうするでしょう。
だんだん経済が「発展」すると、先進国は「綺麗」になり、こうした畜産は見えなくなり、ましてや屠殺なんて隠される社会に生きていると、なんか目隠しされて食べている気がするのです。
読みかけですが、ぼちぼち読んでみたいものです。
2012年10月24日 11:39
この記事へのコメント
私の会社の農業高校出身の子が、実習でニワトリの毛をむしり、首を落として血を抜く…というのをやったそうです。
その日、翌日くらいは 鳥肉が食べられなかった…(ーー;)
でも2日もしたら、普通に食べてたと(笑)
北部の農業高校でも、アグーを可愛がって育てて、食べるという授業があるようで、担当の女子学生が泣きながら、でも最後は美味しい!と笑顔になる…という番組がありました。
生きた教育ですね!
今の子供達にはこういう生々しい体験って必要ですよね
私も図書館で借りて来ます(^-^)/
その日、翌日くらいは 鳥肉が食べられなかった…(ーー;)
でも2日もしたら、普通に食べてたと(笑)
北部の農業高校でも、アグーを可愛がって育てて、食べるという授業があるようで、担当の女子学生が泣きながら、でも最後は美味しい!と笑顔になる…という番組がありました。
生きた教育ですね!
今の子供達にはこういう生々しい体験って必要ですよね
私も図書館で借りて来ます(^-^)/
Posted by てぃんさぐ at 2012年10月24日 11:55
てぃんさぐさん、
農業高校などではいろいろな体験をするんでしょうね。
2日めには食べたって面白いですね。慣れ、ですね。
いま、命を軽視する風潮も、人や動物の「死」と隔てられた社会とは無関係じゃないと思います。
育てて同時に屠殺を体験したら、生き物を食することの重みを感じるかも。
ぜひ図書館へ!
農業高校などではいろいろな体験をするんでしょうね。
2日めには食べたって面白いですね。慣れ、ですね。
いま、命を軽視する風潮も、人や動物の「死」と隔てられた社会とは無関係じゃないと思います。
育てて同時に屠殺を体験したら、生き物を食することの重みを感じるかも。
ぜひ図書館へ!
Posted by たるー at 2012年10月24日 12:22
僕も人に紹介されて読んだんですよ。
たるーさんのように、近所に養豚場があったわけではないので、知らないことばかりでした。
てぃんさぐさん 図書館へきっとあるよ。
著者 すごいですよね~・・
たるーさんのように、近所に養豚場があったわけではないので、知らないことばかりでした。
てぃんさぐさん 図書館へきっとあるよ。
著者 すごいですよね~・・
Posted by おきなべ
at 2012年10月24日 13:57

おきなべさん
養豚場が近くにあってよかったのは、残飯→豚→豚肉→人間→残飯というミニのサイクルがあって人間が生きているんだということを小さい時から意識できたことくらいですね。
大規模な養豚に限らず、工業も食糧もエネルギーも大規模化したことで、失ったものも大きいですね。
よい本(まだ途中ですが笑)におかげで出会えました。感謝!
養豚場が近くにあってよかったのは、残飯→豚→豚肉→人間→残飯というミニのサイクルがあって人間が生きているんだということを小さい時から意識できたことくらいですね。
大規模な養豚に限らず、工業も食糧もエネルギーも大規模化したことで、失ったものも大きいですね。
よい本(まだ途中ですが笑)におかげで出会えました。感謝!
Posted by たるー at 2012年10月24日 17:29
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