QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 12人
てぃーだブログ › たるーの島唄人生 › 島唄に思う › 甘くない、沖縄は

甘くない、沖縄は

昨日は横川教室をやっている「充電酒場」甑(こしき)の二階でコンクールに向けての稽古をした。

新人部門を受けるなかから二名と優秀賞部門の一人が参加。あと最高部門を受ける小生。少しずつであるが、成長し続ける歌三線を実感した。

昨年をふりかえれば仲西民謡研究会広島支部(横川教室・海田教室)から14名が新人賞部門に挑戦し11名が合格した。
みなさんよく頑張ったが、三名が合格にいたらなかったのが辛かった。いや、本人たちが1番辛かっただろう。
そのうち二名が今回リベンジをめざす。

その中のNさんは昨年のコンクール後の「お疲れさん会」できっぱりとこう言った。
「今回は、だめでしたが来年また練習しなおして挑戦します。」
さわやかな笑顔だった。
小生がもし同じ立場ならなかなか笑顔では言えないだろうと思う。子育てをしながら働きつつ歌三線を学ぶ母親の強さだと勝手にうがった見方をしたがどうだろうか。

いつも教室で小生なりの考えは言わせてもらっているが、歌三線の道は、なにもコンクールにでることだけではないと思う。

様々な歌三線の習得法があってよいし、沖縄でも教室に通っていてもコンクールに出られないかたも居られる。
一般社会で受験勉強だけが勉強ではないのと同じだ。
だがしかし、受験一般が悪いのではない。過度に競争をあおり、またそれを金儲けのネタにし、また独り歩きした「学力」が人格を否定したり、「落ちこぼし」を作り、社会のゆがみそのものになる「受験戦争」こそが非難されなくてはいけない。つい熱くなり話しがそれたが、「コンクール」がめざすものは、沖縄民謡をするものに「競争」をあおったり格差をつけたりするものではない。

あくまで師匠について歌三線を学び、その結果を試す場所である。
修行の道の、ひとつの形にすぎない。

審査は本島、宮古、八重山の各民謡を何十年も歌われてきた師匠たちでおこなわれる。

もちろん結果は公にされるが、自分が歌三線を習うときの「目安」にすればよい。
いい結果がでれば そのまま稽古を続け、だめであればさらに稽古をしなくてはならない。
多少落ち込むことはあってもあきらめたり、誰かのせいにしたり、やけになるのは自分のコンクールにかけた思いや練習に泥を塗るにひとしい。

昨日までの練習をみていて、去年のコンクールでの不合格という結果が二人の歌三線を強くしたと感じた。

こうやって沖縄の人々は大事な歌三線を甘やかすことなく鍛えているのだとあらためて感じた。

同じカテゴリー(島唄に思う)の記事
合唱と三線
合唱と三線(2014-05-09 09:56)

谷茶囃子
谷茶囃子(2014-05-08 07:34)

はんた原
はんた原(2014-04-23 07:23)

目当て
目当て(2014-04-20 09:48)

今から
今から(2014-04-02 09:01)

うりずん
うりずん(2014-03-27 09:12)

2006年06月01日 12:30
この記事へのコメント
こんばんは!たるー先生。
いつもお世話になっております。
先日は私の三線の修理をありがとうございました!
本当に本当にありがとうございます。
毎日弾いていた訳じゃないけれど
やっぱり手元になかった2週間は
寂しい思いでした・・・。
元気になって帰ってきて本当に嬉しいです!
ありがとうございました。

世間は今日から衣替えの6月。
小泉首相は今日はかりゆしウェアでございました
先生の先日のかりゆしウェアもとってもよくお似合いでしたよ☆
現地沖縄の市役所の方みたいでした・・・(笑)
Posted by yukky at 2006年06月01日 22:29
はい、沖縄市役所です(笑)
三線は、いつも弾く訳じゃないけど寂しい、その気持ちよくわかりますよ。
三線はいつも家の音を聴いています。
あのヘビ皮が、音に反応して振動しているのです。

それがなくなると(つまりケースにしまったり、弾かないと)やぶれることが多くなります。
だから、家において、飾ったりして音を聞かせることが大事。もちろん弾くにこしたことはない。

というわけで、毎日弾いてくださいね~
毎日、のように、でいいですからね。
Posted by せきひろし(たるー) at 2006年06月03日 00:22
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。