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てぃーだブログ › たるーの島唄人生 › 島唄に思う › 感謝 › 400

400

おはようございます。

先日何気なく「たるーの島唄まじめな研究」の曲数を数えたら、いつの間にか400曲を超えていたようです。

このブログは、何度も書いてきましたが、三線を勉強している時に、自分が歌っている歌の意味を知りたくなり、ウチナーグチ講座をされていた胤森弘さんに伺っていました。

それを自分でやりはじめたものをインターネットに公開したものです。

どの曲も好きで歌いたい歌ばかり。


先日このブログで取り上げた「くいちゃー踊り」(くいちゃーぶどぅるぃ)。

くいちゃー踊り

くいちゃー踊るぃぬ出でぃたつぁば
今年ぬ世や世果報
来年ぬ世や めーひん勝らし給り

ハーリヌオーヤッサイ
マタリヌ オーヤッサイ
オーリケラ





池上永一原作の「テンペスト」の舞台を大阪で観たときに、石垣島に流された真鶴が、そのどん底の生活のなかでも明るく生きているという場面で、この曲が使われていたのを覚えています。

主演の仲間由紀恵さんが、八重山上布をつけて躍るシーンが印象的でした。

この曲が歌いたいなあ、と思ってきました。

この曲、音階は、八重山の「六調」と同じく内地の民謡と同じです。

前奏を聴くと、「花は霧島、煙草は国分〜」のおはら節かと思う感じ。

ですが、ゾメキ歌(カチャーシーや阿波踊りのように賑やかに踊らせる一種の「さわぎ歌」)です。

そして、しっかりと八重山方言。

さらに中舌母音が出来ないと歌えません。

ですから、自分で歌う為にも、発音、意味からきちんと理解しなくてはならないのです。


胤森弘さんから、亡くなる前に呼びだされて「あんたに永久貸与する」と渡された「石垣方言辞典」。

「八重山方言は、首里語とは違って、わしにはさっぱりわからん。」と言われていた胤森さん。

言語学の専門家がわからないものが、私に分かるはずもありません。

ですが、歌うためには調べなくては。



本やネットでの解説、人から聞いた事や、自分の記憶などは一切あてにしないことにしています。

とくに「偉い先生はこう言われていた」というものは、あくまでも参考にはなりますが、歌の訳の根拠にはしないことにしています。


この「精選八重山古典民謡集」の當山善堂さんも、歌の訳には語句の文法をきちんと解釈することが重要だと理解されて、この本を出版されたようです。

こうした本や歌の背景となる歴史や自然も勉強しなくてはなりません。

沖縄では古本屋さんでたまに面白い本を見つけることがあります。それらも歌の背景を知る上で必要です。



そして、やっと楽しみの三線を持ち、工工四と歌に取り組めるのです。

亡くなった胤森弘さんの業績と教えのおかげで、知りたい歌、歌いたい歌と知り合いになり、一生の友となることができることに深く感謝したいと思います。



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