
歌のかたち

昨日も仲西光雄先生をお迎えしてのコンクール稽古におじゃました。
昨日私が会場に着いた頃は、三原教室のみなさんのお稽古がすでにはじまっていた。
「ひろし、いってみようか」光雄先生のお言葉に昨日と同様「下千鳥」を歌う。
歌のイメージは昔からあり難しい歌だが大好きな曲の一つ。
だから練習も苦ではない。
「カナの入れ方がまだおかしい」と直されたあとしばらく歌い、「直っている」「昨日より良くなっているよ」「喉掛けもうまく入っている」、しかし「次第下げが滑らかに下がらない時がある」と歌い出し部分をご指摘いただいた。
歌の節は、筆で描いた文字のごとくだといつも思う。
工工四には声楽譜があり、ある程度の歌のテクニックは表現される。しかし筆(声)の微妙な太さ、止めかた、はねかた、またかすれ具合などまでは表現できない。
そのあたりは師匠と一緒に歌わせていただくと喉と呼吸の強弱が見えてくる。
音源だけで練習しても見えない部分がたくさん見えてきた。
小さいときおやじに習字を直された時を思い出した。おやじに筆を握られて書いた文字、自分が書いたのにそうでない、まだ自分のものではない文字。
直された歌も、まだ自分のものにするためには何回歌わなければならないだろうか。
師匠と、快く貴重なお稽古時間に参加を許してくれた三原教室のみなさんに感謝。
そして昨日は広島のコンクール勉強会だったが、お休みをくれたみなさんに感謝。
いま尾道から出勤中。
2009年06月11日 07:10
Posted by たる一
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