
人懐かしさ
「それでは、わたしにはわかりません」
習ったはずのベトナムの言葉を、
やっと頭の中から見つけて口にするも、
こう言われると、がっかりする、というより自分が情けなくなる。
中国語やタイ語と同じように言葉の上がり下がり、つまり声調を重んじるベトナム語。
「言葉のつづり」をしっているだけでは、まったくベトナム人には通じない。
たとえば、「ま ma」には「おばけ」「ほほ」「墓」などの意味があり、
さらに少し発音を変えた「まっ mat」には「目」「顔」などもあるので
声調と、そのつづりに正確に対応した発音ができないと
「あなた、なにを言っているのかさっぱりわかりません」となる。
それはさておき、会社では毎日一緒にいるクワン君に教えてもらえるだけでなく
休憩時間にはベトナム人が私の周りに集結して、わいわい、ベトナム語を教えてくれる。
私が昼休みに三線を弾いていると、みなガヤガヤしゃべりながら目線をこちらに送ってくる。
歌い終わると、拍手して「あなた、じょーずです、はいお金あげます」とジョークをくれる。
三線をみて、「ベトナムには同じ楽器がある」とベト君。
彼の家は、笛やギターを作る工房を経営しているという。
三線を手にとり、すぐにドレミを発見する。さすがだ。
さて、ベトナム人が休憩時間になると、私のところにくるのは
「私はベトナム人に人気があるのだ」と勝手に思いこんでいたが
どうもそれは違うらしい。
ベトナム人は一人でいるのが苦手なのだ。そして、一人でいるベトナム人がいると
一緒にいてあげたりする。実にやさしい。そして人懐っこい。
でも、私がいれたお茶。だまって飲まれちゃうときもある。
あまり、自分のもの、他人のものという境目も曖昧。それが誤解を生むときもあるかもしれない。
が、それが南国の人間のおおらかさなんだと、自分でも思う。
「いちゃりばちょーでー」みたいなものかな。
こっちも、中学校の同級生たちみたいな懐かしさを感じてる。
15日におこなう「おさらい会」に、私にベトナム語を教えてくれるクワン君をお礼に招待した。
嬉しそうに「いきます」と返事したのだが、どこか落ち着きがない。
「一人で広島まで来れる?」ときくと
「大丈夫」と笑顔で答える。だがどこか不安がかくせない。
じゃ友達のベト君といらっしゃい。というと満面の笑顔にかわった。
音楽の大好きなクワン君、ベト君。
沖縄の音楽を見て聴いて、どのような感想をくれるだろう。
そして泡盛も飲める。ベトナム、タイ、沖縄をむすぶ飲み物だ。
「おさらい会」で彼らをみつけたらやさしく声をかけてくださいね。
あいさつは「シンチャオ」です。「チャオ」は下に下げる発音で。
習ったはずのベトナムの言葉を、
やっと頭の中から見つけて口にするも、
こう言われると、がっかりする、というより自分が情けなくなる。
中国語やタイ語と同じように言葉の上がり下がり、つまり声調を重んじるベトナム語。
「言葉のつづり」をしっているだけでは、まったくベトナム人には通じない。
たとえば、「ま ma」には「おばけ」「ほほ」「墓」などの意味があり、
さらに少し発音を変えた「まっ mat」には「目」「顔」などもあるので
声調と、そのつづりに正確に対応した発音ができないと
「あなた、なにを言っているのかさっぱりわかりません」となる。
それはさておき、会社では毎日一緒にいるクワン君に教えてもらえるだけでなく
休憩時間にはベトナム人が私の周りに集結して、わいわい、ベトナム語を教えてくれる。
私が昼休みに三線を弾いていると、みなガヤガヤしゃべりながら目線をこちらに送ってくる。
歌い終わると、拍手して「あなた、じょーずです、はいお金あげます」とジョークをくれる。
三線をみて、「ベトナムには同じ楽器がある」とベト君。
彼の家は、笛やギターを作る工房を経営しているという。
三線を手にとり、すぐにドレミを発見する。さすがだ。
さて、ベトナム人が休憩時間になると、私のところにくるのは
「私はベトナム人に人気があるのだ」と勝手に思いこんでいたが
どうもそれは違うらしい。
ベトナム人は一人でいるのが苦手なのだ。そして、一人でいるベトナム人がいると
一緒にいてあげたりする。実にやさしい。そして人懐っこい。
でも、私がいれたお茶。だまって飲まれちゃうときもある。
あまり、自分のもの、他人のものという境目も曖昧。それが誤解を生むときもあるかもしれない。
が、それが南国の人間のおおらかさなんだと、自分でも思う。
「いちゃりばちょーでー」みたいなものかな。
こっちも、中学校の同級生たちみたいな懐かしさを感じてる。
15日におこなう「おさらい会」に、私にベトナム語を教えてくれるクワン君をお礼に招待した。
嬉しそうに「いきます」と返事したのだが、どこか落ち着きがない。
「一人で広島まで来れる?」ときくと
「大丈夫」と笑顔で答える。だがどこか不安がかくせない。
じゃ友達のベト君といらっしゃい。というと満面の笑顔にかわった。
音楽の大好きなクワン君、ベト君。
沖縄の音楽を見て聴いて、どのような感想をくれるだろう。
そして泡盛も飲める。ベトナム、タイ、沖縄をむすぶ飲み物だ。
「おさらい会」で彼らをみつけたらやさしく声をかけてくださいね。
あいさつは「シンチャオ」です。「チャオ」は下に下げる発音で。
2009年02月12日 08:06
Posted by たる一
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