
肝

黄金言葉から
若さる間 肌愛さ 年ぬいけー肝愛さ
わかさるいぇーか はだがなさ とぅしぬいけーはだがなさ と読む。
有名な「肝がなさ節」にもつかわれている昔の寄せ言(ゆしぐとぅ)であるが
こういう言葉はなかなか本土では聞かないね。
心を通じる愛が大事だとは言っても、
若いうちは「肌のぬくもりを求める愛」だよね~といいきるのは
やはり沖縄の特徴なのかもしれない。
それも「肌愛さ」(はだがなさ)と「肝愛さ」(ちむがなさ)という
単純明快な言葉で表現することは難しい。
愛情の話をすこしおいといたとしても
「肝愛さ」を説明するのものまた難しい。
「チム」というものが「心」とまったく同じではなく、
相手を思いやる良い心、というような「心」のいわば純化した部分というと
いいきれているだろうか。
「あの人は肝がない」とよくウチナーンチュは口にする。
ま、人によっても「肝がない」の内容がすこし違う場合もあるのだが。
歌に肝(ちむ)を込める。
これは日頃の勉強でも「肝要」なところだ。
まったく関係ない話。
最近ならったベトナム語で 心は Tâm (タム)と発音するのだそうだ。
そして心臓は「tim」(てぃむ)
この辺は中国の影響を受けた日本文化とベトナム文化のどこかはるか昔につながっているいるところがあるん
だろうねえ。
中国からの「黄砂」がベトナムに来ることもあるんだそうな。
同じ風を受けてきたアジアなんだなあ。
2009年03月19日 15:50
Posted by たる一
│Comments(0)
│Comments(0)