
無限の価値がいつか帰ってくる

まるで夏日。
昨日は入門教室。新人さんも集まりにぎやかな中にも、率直な質問や要望も多々あり身が引き締まる。壷所やバチさばきなどいまが大切な部分は時間をかけた。
教室後、コンクール独唱練習。三名。
コンクールまで二週間と少し。私も含め受験生はいま緊張と不安と期待と入り混ざった複雑な気持ちだろう。
今日の新聞に亡くなった作詞家阿久悠の詩がのっていた。
それは甲子園でのある一瞬のプレーについて書いたもの。優勝目前で、一塁に悪送球をしてしまい初優勝をのがした一人のピッチャーを励ます文章。
頂上から奈落へ/得意から絶望への切り換えが/わずか一秒て行われるとは/女神の悪戯としたら度が過ぎる(中略)いつかこの一秒は/無限のような価値を持って/きみの人生に戻って来るであろう
甲子園にも魔物がいるといわれるが、人生、魔物だらけといってもよい。
とくにまじめに、ひたむきに生きる人の前に立ちはだかる事が多いのではないか。
その一瞬の魔物が、コンクールの舞台にもあらわれる。
その時はこうしよう。
魔物を跳ね返すには自信しかない。落ち着こう。
それでもだめなら、その一秒がいつか無限の価値を持った宝物になって帰ってくると信じよう。
あ もちろんできうる限りの練習をしたうえで、だけどね。
2008年06月12日 15:28
Posted by たる一
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