たるーの島唄人生

あられ、漢字で書くと「霰」。

いま霰が降っている。耳を澄ませば「コンコン」と聞こえる。
昔学校でならった歌「雪やこんこ　あられやこんこ」を「雪やこんこん」と歌っていたのは私だけじゃないはず。

「こんこ」は「来んこ」と書いて「来い」という意味だそうな。
しかし実際、あられは「こんこん」と降るんだと今知った。

「こんこん」と一週間ちかく眠っていた、いや正確には眠らされていた友人Ｍに昨日広大病院まで見舞いに行ってきた。
意外に元気そうで看護士さんから
「あんたほんまに集中治療室から来たの？」とびっくりされていたそうだ。
喫茶室にさっさと行き
「どれ飲みます？」と小銭を出そうとするから
「患者におごってもらう見舞い客がいるかよ」
と笑った。

普通に笑えることが幸せに思えるから不思議だ。
倒れてから二週間でここまで回復するとは夢にも思わなかった。ベットからも離れてる。
私に「身体は気をつけてくださいよ、三線教室も忙しいし」と人の健康まで心配してくれるやつ。
しかし相方と二人で帰りながら
「よかった」を何回繰り返したか。

冗談ではなく健康は命より大事だ。
すっかりもとどおりの健康が彼に「こんこ」だ。