
黒島口説
ちょっと前に訳した「黒島口説」
不完全だったのですこし手直しして再度アップ。
歌詞が面白い。
それだけじゃなく、舞踊もすごい。
友人が舞踊をやっていてこれを習っているという。
いつか手合わせをしたいものだ。
黒島口説
くるしまくどぅち
一、さてもかわらん黒島や島のながれやかないがた祝う寿その景色
さてぃむかわらんくるしまやしまぬながりやかないがた 'いわうくとぅぶちすぬちしち
○さても変わらない黒島は島の流れはかなう形 祝う寿 その景色
いやいや豊かなる世のしるしさみエー雨や十日越し風や静かに作る万作そてど仲本東筋伊古保利村 保慶や宮里 番所宿々花の遊びや唄や三味線チントンテントン面白もんさみ(今の拍子に口説読め読め)(括弧は以下省略)
'いや'いやゆたかなるゆぬしるしさみ'えー'あみやとぅかぐしかじやしじかにちゅくるまんさくそーてぃどぅなかんとぅ'ありしじ'いくふりむら ふくやなーざとぅ ばんじゅやどぅやどぅはなぬ'あしびや'うたやさんしん ちんとぅんてんとぅん'うむしるむんさみ なまぬひょーしにくどぅちゆみゆみ
○ヤアヤア 豊かなる世の予兆である(が)雨は十日越し(に降り)風は静かに(吹くと)農作物は万作になるのだ 仲本、東筋、伊古、保利村 保慶や宮里 役所、家々、華やかな遊びは唄や三線チントンテントン面白いものである。今の拍子で口説を読め 読め
二、村の有様見渡しば天の四宿に形取りて千代も豊かに民遊ぶ
むらぬ'ありさまみわたしばてぃんぬししゅくにかたどぅりてぃちゆんゆたかにたみ’あしぶ
○村の有様を見渡すと天の四宿に形取って千代も豊かに民が遊ぶ
いやいや昨夜の綱引きさみエー西の大将皆々揃とて足や松本腕や黒金ゆしくばゆしゆしいやちゃんと切りたさ負けやん負けやん袖ゆいうすびば
'いや'いやゆびぬちなふぃちさみ'えー'いりぬてーしょーみなみなすりとぅてぃ'あしやまちむとぅ'うでぃやくるがにゆしくばゆしゆし'いやちゃんとぅちりたさまきやんまきやんすでぃゆい'うすびば
○ヤアヤア 夕べの綱引きである(が)西の大将、東の大将 皆々揃って足は松の根元(のように)腕は黒金(のようだ) 寄せれば寄せろ寄せろ いや ちゃんと切ったよ 負けだ負けだ 袖(を)結び 押さえたので
三、節もたがわん雨露の恵深きにこの御代は老いも若きも諸共に
しちんたがわん'あみちゆぬみぐみふかきにくぬみゆは'ういんわかきんむるとぅむに
○季節も違わず雨露の恵み深さにこの御世は老いも若者も皆共に
いやいや弥勒世果報のしるしさみえー 我んどさばくい家の鼠のちゃーがど築の干し蛸け取て前の高岡登とてうんぶいこうぶい月や眺めて昔やんちゃさみやかり猫がミヤウミヤウいやちゃんと逃げたさ
'いや'いやみるくゆがふぬしるしまみ'えーばんどぅさばくい やーぬ'うえんちゅぬちゃーがどぅちくぬふしたくけーとぅてぃめーぬたかむいぬぶとーてぃ'うんぶいこーぶいちちやながみてぃんかしやんちゃさんみ やかりまやーがみゃうみゃう 'いーや ちゃんとぅぬぎたさ
○ヤアヤア 弥勒世果報(豊年満作)の予兆である(が)私の役人家のネズミ達が台所の干し蛸をちょっと盗んで前の高い岡に登っていてこっくりこっくり 月を眺めて昔(やんちゃ=不詳)である 家借り猫がミャウミャウ いやちゃんと逃げたよ
四、しんと心は梅桜 匂に引かされ袖衣 花の美童引き連れて
しんとぅくくるは'んみさくら にうぃにふぃかさりすでぃぐるむ はなぬみやらびふぃきちりてぃ
○(ぴったり心は梅桜の匂いに引きつけられた袖衣 華やかな娘を引き連れて
いやいや巡て六月今ど走りふるえー豊年の遊びや老いて若さん腰や押されて袖や引き連れ いそいそ浜下り錦交じりの花の雲山 匂ふくふくさんさん いやわしたさばくい 船の大将楫取り囃し ホーホー招く扇や舟子勇みて あれあれ漕ぐ舟見ちゃりばさてさて面白ものさみ
'いや'いやみぐてぃるくぐわちなまどぅはりふる'えーほにんぬ'あしびや'ういてぃわかさんくしや'うさりてぃすでぃやひぃきちり'いす'いすはま'うり にしきまじりぬはなぬくむやま にうぃふくふくさんさん 'いやわしたさばくい ふにぬてーしょーかじとぅりふぇーし ほーほー まにく'おーじやふなく'いさみてぃ'あり'ありくぐふにんちゃりばさてぃさてい'うむしるむんさみ
○ヤアヤア 巡って六月今こそ(不詳)豊年の遊び(祭)は老いて若く腰を押されて袖は引かれて うれしそうに浜下り錦交じりのの花(華やかな?)の雲山(?)匂いがよく香り ヤア私たちのサバクイ(役職名)舟の大将 舵取りの囃しは ホーホー 招く扇は船頭を勇めてあれよあれよ漕ぐ船を見るとさてさて面白いものである
五、眺む心は有明けの月に思いぞ照り勝る 誠浮世のしるしさみ
ながむくくるは'あり'あきぬちちに'うむいぞてぃりまさる まくとぅ'うちゆぬしるしさみ
○眺める心は 明け方の月に思いこそ照り勝る 誠の浮世の予兆である
いやいや黒島みどんの昨夜の浜下りさみえ 浜蟹取らんで足や高足横足つかとて あれあれアダンのみいから大爪うちふいふいアギゼイザヘイアブヘイ
'いや'いやくるしまみどぅんぬゆびぬはま'うりさみ'えーはまがにとぅらんでぃ'あしやたか'あしゆく'あしちかとぅてぃ 'あり'あり'あだんぬみーから'うふぢみ'うちふいふい 'あぎぜ いざへい 'あぶへいへい
○ヤアヤア黒島娘の昨夜の浜下りであるが浜蟹を取りたいために足は高足や横足(高くあげたり横に)を使っていて あれよあれよ アダンの穴から大きな爪をうち振ってきて (囃子言葉 不明)
不完全だったのですこし手直しして再度アップ。
歌詞が面白い。
それだけじゃなく、舞踊もすごい。
友人が舞踊をやっていてこれを習っているという。
いつか手合わせをしたいものだ。
黒島口説
くるしまくどぅち
一、さてもかわらん黒島や島のながれやかないがた祝う寿その景色
さてぃむかわらんくるしまやしまぬながりやかないがた 'いわうくとぅぶちすぬちしち
○さても変わらない黒島は島の流れはかなう形 祝う寿 その景色
いやいや豊かなる世のしるしさみエー雨や十日越し風や静かに作る万作そてど仲本東筋伊古保利村 保慶や宮里 番所宿々花の遊びや唄や三味線チントンテントン面白もんさみ(今の拍子に口説読め読め)(括弧は以下省略)
'いや'いやゆたかなるゆぬしるしさみ'えー'あみやとぅかぐしかじやしじかにちゅくるまんさくそーてぃどぅなかんとぅ'ありしじ'いくふりむら ふくやなーざとぅ ばんじゅやどぅやどぅはなぬ'あしびや'うたやさんしん ちんとぅんてんとぅん'うむしるむんさみ なまぬひょーしにくどぅちゆみゆみ
○ヤアヤア 豊かなる世の予兆である(が)雨は十日越し(に降り)風は静かに(吹くと)農作物は万作になるのだ 仲本、東筋、伊古、保利村 保慶や宮里 役所、家々、華やかな遊びは唄や三線チントンテントン面白いものである。今の拍子で口説を読め 読め
二、村の有様見渡しば天の四宿に形取りて千代も豊かに民遊ぶ
むらぬ'ありさまみわたしばてぃんぬししゅくにかたどぅりてぃちゆんゆたかにたみ’あしぶ
○村の有様を見渡すと天の四宿に形取って千代も豊かに民が遊ぶ
いやいや昨夜の綱引きさみエー西の大将皆々揃とて足や松本腕や黒金ゆしくばゆしゆしいやちゃんと切りたさ負けやん負けやん袖ゆいうすびば
'いや'いやゆびぬちなふぃちさみ'えー'いりぬてーしょーみなみなすりとぅてぃ'あしやまちむとぅ'うでぃやくるがにゆしくばゆしゆし'いやちゃんとぅちりたさまきやんまきやんすでぃゆい'うすびば
○ヤアヤア 夕べの綱引きである(が)西の大将、東の大将 皆々揃って足は松の根元(のように)腕は黒金(のようだ) 寄せれば寄せろ寄せろ いや ちゃんと切ったよ 負けだ負けだ 袖(を)結び 押さえたので
三、節もたがわん雨露の恵深きにこの御代は老いも若きも諸共に
しちんたがわん'あみちゆぬみぐみふかきにくぬみゆは'ういんわかきんむるとぅむに
○季節も違わず雨露の恵み深さにこの御世は老いも若者も皆共に
いやいや弥勒世果報のしるしさみえー 我んどさばくい家の鼠のちゃーがど築の干し蛸け取て前の高岡登とてうんぶいこうぶい月や眺めて昔やんちゃさみやかり猫がミヤウミヤウいやちゃんと逃げたさ
'いや'いやみるくゆがふぬしるしまみ'えーばんどぅさばくい やーぬ'うえんちゅぬちゃーがどぅちくぬふしたくけーとぅてぃめーぬたかむいぬぶとーてぃ'うんぶいこーぶいちちやながみてぃんかしやんちゃさんみ やかりまやーがみゃうみゃう 'いーや ちゃんとぅぬぎたさ
○ヤアヤア 弥勒世果報(豊年満作)の予兆である(が)私の役人家のネズミ達が台所の干し蛸をちょっと盗んで前の高い岡に登っていてこっくりこっくり 月を眺めて昔(やんちゃ=不詳)である 家借り猫がミャウミャウ いやちゃんと逃げたよ
四、しんと心は梅桜 匂に引かされ袖衣 花の美童引き連れて
しんとぅくくるは'んみさくら にうぃにふぃかさりすでぃぐるむ はなぬみやらびふぃきちりてぃ
○(ぴったり心は梅桜の匂いに引きつけられた袖衣 華やかな娘を引き連れて
いやいや巡て六月今ど走りふるえー豊年の遊びや老いて若さん腰や押されて袖や引き連れ いそいそ浜下り錦交じりの花の雲山 匂ふくふくさんさん いやわしたさばくい 船の大将楫取り囃し ホーホー招く扇や舟子勇みて あれあれ漕ぐ舟見ちゃりばさてさて面白ものさみ
'いや'いやみぐてぃるくぐわちなまどぅはりふる'えーほにんぬ'あしびや'ういてぃわかさんくしや'うさりてぃすでぃやひぃきちり'いす'いすはま'うり にしきまじりぬはなぬくむやま にうぃふくふくさんさん 'いやわしたさばくい ふにぬてーしょーかじとぅりふぇーし ほーほー まにく'おーじやふなく'いさみてぃ'あり'ありくぐふにんちゃりばさてぃさてい'うむしるむんさみ
○ヤアヤア 巡って六月今こそ(不詳)豊年の遊び(祭)は老いて若く腰を押されて袖は引かれて うれしそうに浜下り錦交じりのの花(華やかな?)の雲山(?)匂いがよく香り ヤア私たちのサバクイ(役職名)舟の大将 舵取りの囃しは ホーホー 招く扇は船頭を勇めてあれよあれよ漕ぐ船を見るとさてさて面白いものである
五、眺む心は有明けの月に思いぞ照り勝る 誠浮世のしるしさみ
ながむくくるは'あり'あきぬちちに'うむいぞてぃりまさる まくとぅ'うちゆぬしるしさみ
○眺める心は 明け方の月に思いこそ照り勝る 誠の浮世の予兆である
いやいや黒島みどんの昨夜の浜下りさみえ 浜蟹取らんで足や高足横足つかとて あれあれアダンのみいから大爪うちふいふいアギゼイザヘイアブヘイ
'いや'いやくるしまみどぅんぬゆびぬはま'うりさみ'えーはまがにとぅらんでぃ'あしやたか'あしゆく'あしちかとぅてぃ 'あり'あり'あだんぬみーから'うふぢみ'うちふいふい 'あぎぜ いざへい 'あぶへいへい
○ヤアヤア黒島娘の昨夜の浜下りであるが浜蟹を取りたいために足は高足や横足(高くあげたり横に)を使っていて あれよあれよ アダンの穴から大きな爪をうち振ってきて (囃子言葉 不明)
2007年12月01日 13:38
Posted by たる一
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