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てぃーだブログ › たるーの島唄人生 › 風になった母の写真

風になった母の写真

昨日一枚の小さな写真が送られてきた。
宮崎の父からだ。

「おばさんが探してくれて一枚だけ見つかった。」
引き伸ばして兄に送れと手紙で注文までついていた。

四十数年前に亡くなった産みの母、美代子(右)の写真。
風になった母の写真

風になった母の写真

前から育ての母、時子が「洋は自分のルーツを探したらいいとに」と言っていた。

前にも書いたが、記憶の中で顔だけがぼかしが入っていた、
私には幻の産みの母の顔である。

昨日、はじめて見たのだが不思議なものだ。
頭では母だと理解しても実感がわかない。たぶん温もりや声や匂いの記憶は水面下の意識にあるはずなのだが。

それに自分の顔とあまり似ていない。兄が小さい時の顔に似ている。
もしかしたら、育ての母(時子)に私の顔は似てきたのかもしれない。
例えはおかしいのだが夫婦が似てくるように。

こんなことばかり言ってると美代子さんは悲しむだろうか。

私は人も、すべての生き物と同じで死んだら自然界の一部になり世界と一体化することを信じている。
千の風になるわけだ。
そうして人も自然も、「魂」が「生きる」。「成仏」するとはこのことだと思う。

四十数年たち、母の体は千どころか億の風になっているかもしれない。

だからこそ、四十数年ぶりにでてきて子供と再会したこの母の写真は大切にしていきたい。
唯一の形見だ。

これからも見守ってくださいね、美代子母さん。
出て来てくれてありがとう。私のよい誕生日プレゼントになった。

2007年08月11日 08:25
Posted by たる一
Comments(5)
この記事へのコメント
自己レス。
写真をみていると思います。

わたしは母がなくなったときに3歳。だっこされている兄は7歳。
電話で話したら、兄
「おれも顔おぼえてないもんなあ」

美代子さんはどんな気持ちだったんだろう。
亡くなるとき。どんな想いを残したかったんだろう。

そんなこともすべて風の中か。。
Posted by 関洋(せきひろし)関洋(せきひろし) at 2007年08月11日 09:15
この記事を見てて、心がゆり動いたのでコメントしました。
お盆休みでしばらく練習もないし(^^)

40数年ぶりに出てきたお母さんの写真…きっと今このときに必要だから
出てきたんですよね。きっと何かのメッセージだと思います。
この写真を見てて、ぼくも一枚の写真を思い出しました。

それは、たった一枚の父の写真。5歳のときになくなった父の写真は、
自転車の油で(自転車屋さんで働いていた)顔も服もまっくろで…
ろくに仏壇に手を合わせることもしない親不孝息子を、ずっと見守って
きてくれたんだな~ と思いました。

いいお盆休みを…
Posted by たけもと at 2007年08月13日 07:04
たけちゃん
コメントありがとう。

そうですか。
たけちゃんのお父さんも想いを残されたのでしょうね。

命の連鎖を感じることが大事ですね。

歌も、昔の人の心の連鎖です。未来につながる。
それを感じて歌えたらすばらしいですね。
Posted by せきひろし at 2007年08月15日 07:02
たるーさん おかあさんが亡くなられたのが3歳だったのですねっ

ワタシの父もそうだそうです。 遺影にある父の母は、ワタシに面影が
あります。遺伝子は受け継がれているのですね

40数年ぶりに送られてきた「美代子お母さん」
育てのお母さんと共に、あの空からたるーさんの事を
ちゃんと見守ってくれているはず

幼い我が子を残して逝かなければいけなかった母は苦しかったはず
それを思うとコメントを書きながらも涙が出てきます。
Posted by MAGIMAGI at 2007年08月15日 11:37
MAGIさん
コメントありがとう。

亡くなった母の気持ちは今ではよくわかります。

小さいときは、
どうして幽霊でもいいから出てきてくれないのか、
とうらんだこともあったけどねえ。

生きることは、けっして「ひとりで生きる」ことじゃないの
でしょうね。
Posted by せきひろし at 2007年08月16日 10:36
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