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てぃーだブログ › たるーの島唄人生 › 広島のエイサーに想う

広島のエイサーに想う

連休にはいった。
長いのはいいが、今年もイベントといろいろやらねばならないことがある。

広島のエイサーに想う
イベントは、明日の呉みなと祭り、5月3日のフラワーフェスティバル。
明日はお手伝いで、三日は地謡だ。

地謡は「じかた」と読む。
もともとは、「じーうてー」と呼んでいたものに
当て字をつけて「地謡」と書き、それがそのまま
「じかた」と読まれるようになったという経過がある。

最近、安易に「地方」と書く人を見受けるが
これでは「ちほう」となり、沖縄での経緯も無視することになる。
たとえ当て字でも、である。
舞踊やエイサーの、唄三線は「地謡(じかた)」と書くのがよいと思う。

さてエイサーの主役はなんといっても舞方(めーかた)、太鼓(てーく)だ。
ご周知のようにエイサーは沖縄の青年会が担う旧盆の行事。
旧盆の三日間、しかも本来は「送り」(うーくい)の主役だ。
その歴史については、いろいろ研究されているが、
この「エイサー」という名称も100%確実な語源は明らかではない。

広島のエイサーに想う
そのエイサーを、広島では「パレード」として行っている。
いろいろな団体が、集まって「広島エイサー隊」をつくって同じ踊りを踊る。
そのひとつ広島エイサー琉風会は年間を通して例会でエイサーを練習している。
それを「沖縄のエイサーとは違う」「趣旨を間違っている」と批判される方もいないわけでなない。
沖縄の青年会のエイサーを愛する人であればあるほどそういう意見をいわれる。

まず、広島エイサー琉風会の場合、沖縄の青年会エイサーとは違う。
広島のエイサーに想う
年齢、性別の区別は沖縄では厳しいが(最近は担い手の問題で緩くしているところもある)琉風会は、その区別はない。女性が多く、年齢もさまざまだ。
しかもパーランクーと締め太鼓という、青年会ではどちらかしかないものを使い分ける。
これは沖縄にはない。
踊りも、沖縄県人会青年部の踊り(クダカ)や三原のエイサー隊(いちゅび、海ヤカラー)などを借りて、さらに自分たちの創作を加えている。
琉風会は「自分たちのものは沖縄の青年会と同じだ」とは言わない。
広島に生まれたエイサーというものがあってもよいと考えていままでやってきている。
沖縄の青年会の組織やエイサーのやりかたをそのまま広島でやろうとしたメンバーもいる。
それはそれでいいだろう。
琉風会は、そうではなかった。衣装も組織もイベントのあり方も、練習方法もすべて、自分たちで考案し工夫し、もちろん沖縄を参考にしつつもそれをそのまま真似ることはしなかった。なぜなら、土壌が変われば作物も品種改良しなければ育たない。
いろいろな人の意見も参考にすることなしにはやってこれなかった。厳しい批判もあったがそれらはすべていい肥料になった。

いろいろ団体が広島でエイサーを踊っている。その活動が集まる、明日の祭り、フラワーフェスティバル。それが広島でのエイサーなどの沖縄文化の花を咲かせる役割のひとつになってくれたらうれしい。それがひいては、沖縄から広島に働きにこられた人たちも励まし、一緒に花を咲かせる夢も生まれるかもしれない。

いずれにしても、造花や間に合わせの花ではすぐに枯れる。
日々の精進なくして、人を「激励」することも「励ます」こともできないと思う。




2007年04月28日 11:57
Posted by たる一
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