情熱

たる一

2012年11月22日 07:58

おはようございます。

曇りで、それほど寒くはない朝です。

雲のお布団のおかげなのでしょうか。

燃えるような夕焼け。
情熱、という一言を空で表現するとこうなるのでしょうか。


情熱といえば、思い出す先日の沖縄でのこと。

古典曲、舞踊曲に「瓦屋節」、通称「からやー」というのがあります。

瓦やつぢのぼて 真南向かて見れば 島の浦ど見ゆる 里や見らぬ
(歌意)瓦屋の丘の一番上に登り真南に向かって眺めているが、村の反対側は見えるが、愛しいあなたは見えない。

琉球王朝時代に、陶器の技術を琉球にもたらすために朝鮮から招かれた陶工に王朝があてがった妻は、実は家族がある女性で、強制的に別れさせられたものでした。その妻が家族を想う気持ちを表したと言われる歌です。

その歌碑が那覇の国際通りの裏にあるというので行って来ました。


数年前に知り合いが撮ってきた写真です。

そんなに近くなら、すぐ見つかるだろうとたかをくくったのが間違い。

十月とはいえ、沖縄の日差しはこちらの夏とあまり変わりません。

地図を見ながら行った場所は、国際通りから沖映通りにでて、最初の門をまがるとパラダイス通りに出て、すぐにありました。


もう何十回通ったかしれない国際通りからわずか数分のこの場所は、目にはしていましたが緑がうっそうとしていて、もう崩れた墓はあるわ、道は草に覆われているわで、まだいると言われたハブを恐れながら一番上まで登りつめましたが、結局その日は見つからずじまい。

小さなトカゲが足に登っただけで

ヒッ

となるくらい気持ちも縮んで。

近所の方や、三味線屋さんにも伺ったのですが、どなたもはっきりした場所がわからすじまい。

その日は諦めて、広島に帰る日に空港に行く前にリベンジに。

その丘の周りをぐるっとまわるとホテルの駐車場になっています。


そこの方に伺うと

あー、歌碑ね。ほら、そこにあるよ。

と指をさされたのは、私が登った場所から10mくらいずれた場所。まあガジュマルやクワディーサーでへだてられて。

しかも駐車場からは見えている場所じゃないですか!


丘の頂上に、かろうじて歌碑の影が見えます。

知り合いが一緒に行ったという観光協会にも行きましたが

あー登る所は今は草に覆われて、ハブもいるから無理だね。

と言われていました。

でも、歌碑の場所がわかっただけでも大きな成果、小さな一歩。

私的には、再リベンジも胸に秘めつつ帰路につけたので良かったと思います。

物事、諦めないことも大事ですね。

今日も良い一日を!

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