たんめー
タンメーとは首里語で「おじいさん」をあらわす。
けっして「短命」とひやかしているわけではない。
首里語でお父さんの「ターリー」にさらに尊敬の「前」が付き「ターリーメー」となったものが変化した。
広島では「タンメー」というと一人の名前があがる。
胤森さん。自称他称タンメー。
そのたねもりさんに沖縄語の研究の方法を学んだ。いや学んでいる。
そのたねもりさんは沖縄に住んだこともなく、ましてや沖縄出身でもない。
日本の方言を研究するうちに沖縄語に興味を持ち長年、中国語朝鮮語と日本語と沖縄語の比較研究を続けてこられた方だ。
そのおじい、タンメー、タネモリさんが電話をしてきた。
「いつから、横川の人間になったんかいのー」
笑った。
いやいや。
タネモリ先生。
横川と付き合いは短いが、いろいろお世話になっているんです。
三線教室も横川の町おこしがあってよばれるようになった。
しかし、甑で飲んでいて思うのは商店街の皆さんの手作りを大事にする
気持ちである。
どこかの既製品を買って、それで終わりなら意味がない。
タネモリさんの生き方もまさにその通り。
家でも、机に向かうより、辞書に向き合っているのである。
この辞書に向き合う、これは難しい。
直訳主義と私が勝手につけた方法も、まず辞書に蓄積されたものを
踏まえるというあたりまえのことだが、それでも鵜呑みにしない。
タンメーにはこれからもまだまだ活躍していただきたい。
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